ギリシャ神話 オリンポス12神

ギリシャ神話

オリンポス12神とは

オリンポス12神(オリュンポスと書くこともあります)とは、古代ギリシャ神話において、最も偉大で影響力のある神々のことを指します。ゼウスとヘラ、そしてその親族たちであり、オリンポス山の頂上に住んでいます。それぞれに、特定の領域や能力を担当しており、12神の全員が、ギリシャ神話において非常に重要な役割を果たしています。

オリンポス12神の個別の神格や役割について、簡単に紹介していきます。

1.ゼウス:最高神であり、天空や天候を支配しています。全ての神々の王として尊崇されています。
2.ヘラ:ゼウスの妻であり、女神の中で最高位の女神です。
3.ポセイドン:海と地震を支配する神で、三叉戟が有名。船乗りや漁師たちにとっての守護神です。
4.デメテル:収穫や豊穣の女神で、ゼウスの姉。神話には、デメテルの娘プロセルピナが冥界に連れ去られるという有名なエピソードがあります。
5.アテナ:知恵や戦争、技術などを象徴する女神です。ギリシャ神話の中でも、最も知恵があるとされ、戦争においては、勝利を導くための作戦や戦略を与える役割を持っています。
6.アポロン:音楽や詩、狩猟、予言、医療を支配する神です。ゼウスの息子。
7.アルテミス:狩猟、処女性、月を象徴する女神です。野生動物や森林を守る女神として、また、処女性を守る女神。
8.アフロディーテ:美、愛、情熱、性愛を支配する女神です。美の女神として知られ、また、愛と情熱の女神としても、多くの愛の神話や伝説に登場します。
9.ヘルメス:商業、旅行、盗み、言語、科学技術を支配する神です。神々の使者。
10.ディオニュソス:葡萄、酒、狂気、演劇を支配する神です。名前は若いゼウスという意味。
11.アレス:戦争と暴力を支配する神です。オリンポス12神の中でも最も凶暴な神。
12.ヘファイストス:鍛冶や火、工芸を支配する神です。神々の武器や道具を作ることができ、また、神々や人間のために、役に立つ道具や器具を作ることでも知られています。

アニメやゲーム等で聞いたことのある名前が多かったのではないでしょうか。
各神についてもう少し詳しく紹介していきます。

オリンポス12神のそれぞれの紹介

前章で軽く触れた12神についてもう少し詳しく見ていきましょう。

オリンポス12神の王 最高神ゼウス

ゼウスは、ギリシャ神話に登場する最高神であり、天空、雷、正義を象徴する神です。オリンポス12神の中で最も権力を持ち、神々の王として君臨しています。
ゼウスは、力強く正義感あふれる神として描かれ、また、女性に対する欲望を持つ神としても知られています。彼は、数々の神話や伝説に登場し、その強大な力で神々や人間を支配しました。
また、天空や自然現象を支配する神としても知られています。彼の雷は、強大な力を持ち、自然災害や戦争での勝利の象徴とされました。
ゼウスは、オリンポス12神の中で最も尊敬され、崇拝された神であり、多くの祭典や儀式が彼に捧げられました。

ゼウスの妻 ヘラ

ヘラは、ギリシャ神話において、結婚、女性の守護、出産、王室の象徴などを担う女神です。ゼウスの妻でオリンポス12神の女神の中で最も重要な存在です。
ヘラは、美しく優雅な女神として描かれ、また、激しい怒りを持つ女神としても知られています。ゼウスの浮気に対して激しい怒りを示すことが多く、神話や伝説においても、その怒りを現しました。
また、ヘラは、女性の守護神としても知られており、出産や結婚の祝い事には、彼女に捧げられる儀式が行われました。

海を司る神 ポセイドン

ポセイドンは、荒々しい海や激しい洪水を引き起こす神として恐れられています。海の神として、航海や漁業に関連した祭典や儀式に参加することが多かったです。
海の神以外にも、競技や戦争の神としても知られています。トロイア戦争において、アキレスを支援したという伝説があります。また、彼が作った三叉の杖は、権威と権力の象徴とされています。
しかし、ポセイドンは、ゼウスとの争いによって、神話や伝説においても敗北を味わった神でもあります。アテナとともに、アテナの町アテネを争ったことがあり、アテナが勝利したため、ポセイドンはアテネを守ることを約束しました。

豊穣の女神 デメテル

デメテルは、農業、収穫、地下の世界を支配する女神で、穀物の女神、豊穣の女神として知られており、彼女に捧げられる儀式は、収穫に関連したものが多い。また、母性や豊穣を象徴する神としても崇拝され、儀式や祭典に参加することが多かったです。
しかし、デメテルは、娘のペルセポネをハデスに誘拐されたことで、地下の世界を支配する神との因縁を持つことになりました。娘を取り戻すために、多くの困難や試練を乗り越えました。

勝利の女神 アテナ

アテナは、知恵、戦争、文化、工芸などを象徴する女神であり、その多様な面を持つことで知られています。オリンポス12神の中でも最も偉大な女神であり、多くの神話や伝説に登場します。
アテナは、女神として生まれたにも関わらず、戦争の神として知られています。勝利の女神として戦士や英雄たちから崇拝を受けており、多くの戦争に関連した祭典や儀式に参加していました。
また、アテナは、知恵の女神としても知られており、多くの知識や技術を持っていました。音楽や詩、数学、医学など、多くの分野で優れた才能を発揮しています。また、手工芸の女神として、織物や刺繍、陶芸などの技術にも長けていました。
アテナは、その強さや知恵によって、多くの神話や伝説において争いを呼びました。ポセイドンとともに、アテナの町アテネを争ったことがあり、その結果、アテナが勝利し、アテネの守護神として崇拝されるようになりました。アテネでは、アテナに捧げられたパルテノン神殿が建設され、多くの芸術や文化が発展しました。

光と音楽を司る美の神 アポロン

アポロンは、光と音楽、詩、予言などを司るオリンポス12神の一人です。美しさや洗練された文化を象徴する存在として知られ、多くの神話や伝説に登場します。
アポロンは、その音楽や詩の才能で知られており、美の神として崇拝されています。多くの楽器を演奏し、美しい歌声を持っていました。また、詩人たちや芸術家たちの守護神として、多くの芸術作品に彼の姿が描かれています。
一方、アポロンは、予言の神としても知られていました。アポロンの神託は古代ギリシャにおいて非常に重要な役割を果たし、デルフィの神託所において行われ、多くの人々が彼の言葉に従って行動していました。
アポロンは、戦争の神としても描かれていて、弓矢を得意としていました。自らの弓矢を使って、多くの怪物や敵を倒し、多くの戦争で勝利を収めました。

狩猟・貞潔の女神 アルテミス

アルテミスは、狩り、月、乙女、出産、そして子供たちの守護を司る神です。アポロンは双子の弟。
アルテミスは自然とのつながりを象徴するとともに、女性の独立と自由を表すこともある。貞操、生命、そして自由の象徴として、古代ギリシャの女性たちから崇拝されていた。
アルテミスは、また、野生動物の保護者としても知られており、神話では、彼女が狩りにおいて優れた技術を発揮したり野生動物たちを守るために戦った物語がある。
自然との調和を保ち、人間と自然の世界を繋ぐ存在としても崇拝されていた。

愛と情熱の女神 アフロディーテ

アフロディーテは、美と愛の女神として知られています。オリンポス12神の中でも最も美しい女神で、多くの人々から崇拝を受けています。その美しさや魅力を使って、多くの男性や女性を魅了し、愛と情熱を生み出す存在として、愛や美に関する多くの物語が語られています。
また、アフロディーテは、美の女神としてだけでなく、豊穣や結婚、家庭、出産などの女性の象徴としても知られています。多くの女性たちから崇拝を受け、多くの儀式や祭りに関わってきました。
彼女への崇拝は、古代ギリシャにおいて非常に強かったため、多くの神殿や聖域が建設され、多くの芸術作品が生まれました。
アフロディーテは、多くの面を持ち、その美しさや愛の力は、多くの人々から愛されています。その崇拝は、現代でも続いており、美や愛に関する様々な分野で彼女の影響が見られます。

旅人、承認の守護神 ヘルメス

ヘルメスは商業、旅行、盗み、メッセージ、アスレチックス、そして天文学などの神聖な領域を支配する神である。神々の使者としての役割を果たし、人間界と神界の仲介者としても知られている。また、ヘルメスは「神の盗人」としても知られ、それゆえに詐欺、商業的トリックス、そして「悪戯」などの神話的特徴を持っている。
ヘルメスは、兜と翼を持つ若い男性の姿で描かれることが多く、そのイメージは、ギリシャ神話の文化において重要な位置を占める。

豊穣とブドウ酒と酩酊の神 ディオニュソス

ディオニュソスは、ギリシャ神話において、ワイン、宴会、豊穣、芸術、そして狂乱を司る神です。オリンポスの神々の中でも最も面白く、神秘的な神とされている。
ディオニュソスは、しばしば葡萄の房を手に持った姿や豹の皮に身を包んで描かれることがある。酒の神として、ワインの収穫や醸造に関わる祭りには、ディオニュソスが主役として祝われた。また、芸術と創造性の神としても知られており、演劇や詩、音楽、そしてダンスにおいても彼の影響力は大きかった。
ディオニュソスは、狂乱と破壊の神としての一面も持ち合わせている。ディオニュソスの祭りでは、参加者たちは彼の狂気に取りつかれ、乱舞や放縦な行動を繰り広げた。この狂気は、彼の崇拝者たちにとって、精神的な解放や浄化をもたらすものとされていた。

戦神アレス ~好戦的な神

アレスは、戦争と戦闘の神として知られています。オリンポス12神の中でも最も好戦的な神の一人で、その力は恐れられています。
アレスは、戦いの象徴として知られており、多くの古代ギリシャの戦争や戦闘において、アレスへの崇拝が行われていました。戦神の信仰は、勇気や戦いの力を与えてくれるとされ、多くの軍人たちから崇拝を受けていました。
アレスは、愛と情熱の神アフロディーテとの間に子供をもうけたとされています。その子供たちは、恐ろしい戦士たちであり、戦争においては彼らがアレスの力を具現化する存在として知られています。

火と鍛冶を司る神 ヘファイストス

ヘファイストスは、火と鍛冶を司る神です。
ヘファイストスは、常に火山の中で鍛冶仕事をしているとされていて、彼が鍛えた武器や道具は、どれも非常に優れていました。また、彼は美術にも優れており、オリンポスの神々の住居や、彼らが使用する美しい装飾品を作ることでも知られています。
身体に障害があるとされ、美しい容姿を持たず、その外見に対するコンプレックスがあったとされる。しかし、彼の才能と知恵は認められ、オリンポスの神々からも尊敬されていた。
ヘファイストスの信仰は、古代ギリシャの宗教においても重要な位置を占めていました。鍛冶や工芸、そして技術に関する神として、古代ギリシャの人々から崇められていました。また、彼は身体に障害がある神としても知られており、その障害を持つ人々や、現代においてもなお、障害を持つ人々への理解や支援を象徴する存在として、注目されています。

オリンポス12神の関係性

オリンポス12神の関係性を表す面白いエピソードが多いので、少し紹介します。

アテナをめぐってのエピソード

ある時、ゼウスとポセイドンが、アテナがどちらの神に属するかをめぐって争いを起こしました。彼らはオリンポスの神々にアテナに贈る贈り物を持ってきてもらうことにしました。
オリンポスの神々たちは、様々な贈り物を持ってきました。
しかし、アテナはその中でも最も価値が高い贈り物を持っていました。
彼女は自分の盾から出たオリーブの木を贈り物として持ってきました。オリーブの木は、知恵や平和、豊穣を表す象徴的な木であり、アテナ自身の象徴でもあります。
ゼウスとポセイドンは、アテナの贈り物が最も優れていることを認め、彼女を自分たちの勢力圏に引き入れることをあきらめました。
これによって、アテナは知恵と戦略の女神としてオリンポスで最も尊敬される女神の一人となりました。

このエピソードは、アテナがオリンポスの神々の中でも最も尊敬されている女神であることを表しています。アテナは知恵や戦略を司る女神として、オリンポスの神々の中でも最も賢い女神とされています。

アフロディーテがアレスの不倫

アフロディーテがアレスと不倫していることが明らかになりました。ヘファイストスはこれを知って激怒し、自分の妻であるアフロディーテとアレスを罰するため、彼らの不倫を裁くことにしました。
ヘファイストスは、アレスとアフロディーテが寝室で一緒にいるところを見つけ、彼らを自分の鍛冶場に引きずり込みました。そして、アフロディーテとアレスを椅子に縛りつけ、鎖で繋ぎました。
その後、オリンポスの神々に自分が製作した美しい鎖を見せびらかし、アフロディーテとアレスをさらし者にしたというエピソードがあります。

このエピソードでは、アフロディーテとアレスの不倫という人間臭さが感じられますし、ヘファイストスが彼らを罰することによって、自分の尊厳を守ろうとした背景には、ヘファイストスが孤独を感じていることが窺えます。

アポロンとアルテミスのエピソード

ある日、アポロンとアルテミスが狩りに出かけました。
アポロンは自分が神であることを自慢し、アルテミスにも自分と同じように神になるよう勧めました。しかし、アルテミスはそれに興味を示さずに、自分は狩りの女神であることを誇りに思っていると言いました。
そこでアポロンは、自分が音楽の神であることを誇示し、アルテミスが自分に矢を放っても逃げることなく、音楽を演奏し続けることを挑戦しました。すると、アルテミスは矢を放ちながら、自分も狩りに熱中するあまり音楽を聴く余裕はないと返答しました。

アポロンは音楽の神であり、自分を誇示することに熱心ですが、アルテミスは狩りの女神であり、自分自身の力や役割に誇りを持っています。アルテミスが矢を放つことで、彼女の狩りに対する情熱が表現されていて少しチグハグな感じもしますが、それぞれの個性を表していて興味深いエピソードです。

神話におけるエピソード

オリンポス12神には多くの有名なエピソードを紹介します。

  1. ゼウスがクロノスを倒す:クロノスは、自分が神々の父親であると信じ、自分以上に力を持つ者を恐れ、自分の子供たちを飲み込んでいました。しかし、ゼウスはクロノスを倒し、神々の支配者になりました。
  2. パンドラの箱:ゼウスは、人間に罰を与えるために、パンドラという女性を作り、彼女に禁断の箱を開けさせました。箱を開けることで、人間に病気や苦しみがもたらされたとされています。
  3. デメテルとペルセポネー:デメテルは、娘のペルセポネーを冥界の王ハデスに誘拐され、それを知ったデメテルは地上で植物の生育を止め、荒涼とした土地を作り出しました。結局、ペルセポネーは1年のうち半分だけ地上に戻ることができることになり、それが季節の変化とされています。
  4. ヘラクレスの12の難題:ヘラクレスは、ゼウスの息子であり、彼の元で働いていました。しかし、彼はアポロンの神殿での不適切な行動のために、自分が支配する地獄の門番として送り込まれました。彼は12の難題をクリアすることで自由を手に入れました。
  5. アテナとポセイドンの争い:アテナとポセイドンは、アテナの聖なる都市アテナイの守護者になることを競い合いました。アテナはオリーブの木を、ポセイドンは泉を作り出すことでそれを証明しました。アテナの勝利によって、アテナイは彼女の保護下に入ることになりました。
  6. ゼウスとセメレー:ゼウスは、自分の子供を身ごもったセメレーに対し、自分が神であることを証明するために彼女に願いを叶えました。セメレーはその願いによって、目の前には光り輝く雷光を放つゼウスが現れ、その姿に耐え切れずに燃え尽きてしまいました。その子供であるディオニュソスは、後に神の一人となりました。
  7. アポロンとダフネ:アポロンは、美しいニンフのダフネに一目惚れし、彼女を追いかけました。しかし、ダフネは自分を追いかけるアポロンを嫌い、助けを求めた地母神ガイアの力によって、木に変身しました。アポロンはダフネを木から引き剥がそうとしましたが、彼女は変身が完全になってしまいました。
  8. ペルセウスとメドゥーサ:ペルセウスは、神々の力を借りて、醜いゴルゴンのメドゥーサを倒しました。彼女は目を合わせた相手を石に変える力を持っていましたが、ペルセウスは盾に反射させて彼女を倒したのです。

芸術、音楽、哲学などへの影響

オリンポス12神は、古代ギリシャにおける文化や芸術、哲学などに深い影響を与えました。

  1. 芸術:アポロンは、美術、音楽、詩、予言、治癒などの神として、古代ギリシャにおける芸術の守護神とされていました。アポロンの神殿は、古代ギリシャやローマ帝国において、芸術の中心地として大変重要な役割を果たしていました。また、アテナは知恵や戦争の女神として知られており、特に彫刻や建築、金属加工などの芸術に大きな影響を与えました。
  2. 音楽:アポロンは音楽の神として、古代ギリシャにおける音楽の発展に大きな影響を与えました。アポロンに捧げる歌や音楽は、古代ギリシャにおいて重要な宗教行事の一つであり、音楽家や詩人たちがアポロンに祈りを捧げて音楽を演奏することが行われていました。また、ヘルメスは音楽、詩、言語の神として知られており、音楽の発展に大きな役割を果たしました。
  3. 哲学:アテナは知恵の女神として、哲学の発展に大きな影響を与えました。プラトンやアリストテレスなどの古代ギリシャの哲学者たちは、アテナを尊敬し、彼女の名前を冠した学校や哲学の流派を創設しました。
    また、ヘルメスは言語やコミュニケーションの神として知られており、彼の影響下にあるとされる言語哲学や論理学の発展にも貢献しました。
  4. 文学:オリンポス12神は古代ギリシャの文学にも大きな影響を与えました。特に、ホメロスの叙事詩『イリアス』や『オデュッセイア』には、オリンポス12神の姿が描かれています。
    アポロンやヘルメスなどの神々の名前やエピソードは、古代ギリシャの詩や演劇に頻繁に登場し、後世の文学にも大きな影響を与えました。
  5. 科学:古代ギリシャにおける科学の発展にも、オリンポス12神は深く関わっていました。たとえば、アポロンは医学の神として、古代ギリシャの医学の発展に貢献しました。
    アテナは天文学や数学の女神として、古代ギリシャの天文学や数学の発展に大きな役割を果たしました。
  6. スポーツ:オリンポス12神は、古代ギリシャにおけるスポーツにも深く関わっていました。古代ギリシャでは、オリンピックが行われており、オリンポス12神の中でも特に競技に関連した神がヘルメスです。ヘルメスはスポーツや運動の神として、オリンピックの選手たちは彼に祈りを捧げて競技に臨んだとされています。

オリンポス12神に関する遺跡

・ゼウス神殿 – オリンピア
・アポロン神殿 – デルフォイ
・アテナ女神神殿 – アクロポリス
・アルテミス神殿 – エフェソス
・ヘラ神殿 – サモス島
・デメテル神殿 – エレウシス
・ヘルメス神殿 – アグライ
・ディオニュソス神殿 – アテネ
・アレス神殿 – アテネ
・ヒュパティア神殿 – アテネ
・ペルセポネ神殿 – シチリア島
・ヘパイストス神殿 – アテネ

ゼウス神殿

ゼウス神殿は、古代ギリシャ最大の神殿であり、オリンピアの古代オリンピック競技場の近くに位置しています。紀元前470年頃から始まり、およそ100年かけて建設されたとされています。

ゼウス神殿の特徴的な建物は、外壁に28本の巨大な柱を持つドーリア式の神殿で、高さはおよそ16メートルあります。この柱は、建築物の上部を支える屋根の荷重を支えるために設けられたもので、アクロポリスのパルテノン神殿のように、内部に彫刻が施されているわけではありません。また、ゼウス神殿には、ゼウスの巨大な像が置かれていたと言われています。この像は、高さ12メートルにも及ぶ巨大なもので、神殿内に設けられた専用の部屋に置かれていたと伝えられていますが、残念ながら現在は残っていません。

ゼウス神殿は、オリンピック競技会の主会場としても使用され、選手たちはこの神殿の前で行列を組んで入場したとされています。また、古代オリンピックの優勝者には、この神殿で栄誉を受ける機会が与えられていたとも言われています。

アポロン神殿

アポロン神殿は、古代ギリシャの宗教的な中心地デルフィに位置している神殿で、アポロンの聖域として有名です。この神殿は紀元前4世紀に建設されたもので、当時の最高神官クリュサイオロスによって建設が進められました。

アポロン神殿は、デルフィのテンピオンの中心部に位置し、3つの柱列で構成されるドーリア式の神殿です。正面には、2本の巨大な柱を持つ入口があり、その先に神殿の中心部である祭壇があります。また、神殿の内部にはアポロンの像が安置され、その像は現在は失われていますが、古代の人々にとっては非常に重要な神像であったことが伺えます。

アポロン神殿は、古代ギリシャの芸術や文化に大きな影響を与えた場所でもあります。この神殿は、オリンピア競技会のような重要なイベントが開催される場所であり、オラクルによる占いの場所としても有名でした。そのため、多くの文化人や哲学者たちがこの神殿を訪れ、神秘的な力を感じ取って、自分たちの芸術や哲学に影響を受けたと言われています。

アテナ女神神殿

アテナ女神神殿は、古代ギリシャのアテネにあるパルテノン神殿としても知られている、アテナ女神を祀る神殿です。この神殿は、古代ギリシャの芸術の極致とされる建築物であり、世界遺産にも登録されています。

アテナ女神神殿は、紀元前5世紀に建設されたもので、アテネ市民によって資金提供されました。建築家イクティノスとカリクラテスによって設計され、フィディアスによって彫刻が施されたこの神殿は、当時の最高の建築物であり、神殿建築の傑作として有名です。

アテナ女神神殿は、長方形の形状を持ち、8本の柱列に支えられています。神殿の正面には、6本の巨大な柱が並び、その中央にアテナ女神の像が安置されていました。この神殿は、アテネ市民の集会所としても使用されており、政治的な会合や儀式が行われる場所でもありました。

アテナ女神神殿は、古代ギリシャの芸術や建築に大きな影響を与え、現代でも多くの建築家や芸術家たちに愛されています。この神殿には、古代ギリシャの芸術に関する多くの情報が残されており、その美しさと価値は世界的に認められています。

現代における12神の影響

  1. 文学:古代ギリシャの神話は、現代においても文学作品の題材として頻繁に取り上げられています。たとえば、シェイクスピアの戯曲やパーシー・ビッシュ・シェリーの詩には、12神が登場する場面が多くあります。
  2. 美術:古代ギリシャの美術において、12神が描かれた絵画や彫刻は非常に多くあります。また、これらの作品は現代の美術にも多大な影響を与えています。
  3. 映画:古代ギリシャの神話を題材にした映画作品も多く制作されています。たとえば、『クラッシュ・オブ・ザ・タイタンズ』や『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』などがあります。
  4. テレビゲーム:古代ギリシャの神話を題材にしたテレビゲームも多く制作されています。『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズや『アポロンの神託』などがあります。
  5. 音楽:古代ギリシャの神話は、クラシック音楽やロック、ポップスなどの楽曲の歌詞にも頻繁に取り上げられています。オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』や、ロックバンドの「クイーン」の楽曲『ボヘミアン・ラプソディ』などがあります。
  6. スポーツ:古代ギリシャのスポーツにおいて、12神が関連する競技や儀式がありました。現代のスポーツにおいても、オリンピックという名前が使われる大会や、12神をモチーフにしたチーム名が存在するなど、12神の影響が見られます。

オリンポス12神 まとめとして‥

オリンポス12神の物語やエピソードを知ることで、古代ギリシャの文化や歴史について深く理解できたと感じています。また、彼らが現代においても多くの文化や分野に影響を与えていることは、その魅力がいかに普遍的であるかを示していると思います。
現代においても、文学や美術、音楽、映画などの文化や分野に大きな影響を与えています。彼らの物語やエピソードは、多くの人に愛され、多くの作品に取り入れられています。

そしてアテナが素晴らしいです(笑)

アテナの魅力は、その知性と冷静さにあります。知恵や戦略を駆使して、戦争での勝利や困難を乗り越えることができますし、文化や芸術にも深い造詣があり、人々の心を豊かにする存在として崇められています。強い意志を持ち、自己主張もしっかりしているため、時には厳しい面も見せます。しかし、その厳しさの裏には、人々を守るための深い思いや、愛情があると感じます。

アテナは、女神としての美しさも持ち合わせていますが、それ以上にその知性や力強さに惹かれます。
彼女のように、知恵や力強さを持ち、同時に美しくありたいと思うことがあります。アテナは、私たちに勇気や力を与えてくれる存在であり、常に彼女の力を借りて、自分自身を高めていくことを目指したいと思います。こういう思いが生まれるから、アテナが信仰されるんですよね。

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